都市の専業主婦から一転、移住し女性農業経営者に(三重県)

三重県名張市(なばりし)の井上早織(いのうえさおり)さんは、平成23(2011)年に株式会社アグリーを設立し、自社の直営農場で現在年間40tの小松菜、水菜を中心とした葉物野菜を水耕にて栽培しています。

井上(いのうえ)さんは、大阪府大阪市(おおさかし)で専業主婦をしていましたが、平成23(2011)年に夫婦で農業を営むため移住しました。縁もゆかりもない土地で農業を始めるには高いハードルがありましたが、井上(いのうえ)さんの想いと真剣さに周囲の人たちも次第に応援するようになり、45歳目前で認定新規就農者として市に認定されました。そして、平成30(2018)年9月からは認定農業者として新たなスタートを切っています。

農業について何も知らなかったからこそ固定概念にとらわれない挑戦を行い、溶液の配合等の栽培方法も独自に試行錯誤を繰り返し、収量の安定化や品質の向上を実現しました。起業から7年が経過し、これまで7人の農業研修生を受け入れるなど、自身の経験を次世代にも伝えています。

井上(いのうえ)さんは、「移住者だからこそ感じる名張市(なばりし)の豊かさを多くの人に伝えるとともに、農業の可能性を引き出す新たな事業にもますます注力したい」と話しています。

井上早織(いのうえさおり)さん

 

※「平成30年度 食料・農業・農村白書」より

(農林水産省)(http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h30/h30_h/trend/part1/chap3/c3_2_00.html#ins42)を加工して作成

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