家族経営協定の政策上の位置づけ
家族経営協定の普及や活用は、「第4次男女共同参画基本計画」にも明記されています。
なお、この基本計画は、男女共同参画社会基本法に基づき、施策の総合的かつ計画的推進を図るため、平成37年度末までの「基本的な考え方」並びに平成32年度末までを見通した「施策の基本的方向」及び「具体的な取組」を定めるものです。
- 第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月25日閣議決定)より抜粋
- 第2部 施策の基本的方向と具体的な取組
1.あらゆる分野における女性の活躍
【第4分野 地域・農山漁村、環境分野における男女共同参画の推進】
[基本的考え方]
抜粋
…… 女性が男性の対等なパートナーとして経営等に参画できるようにするため、家族経営協定の普及や有効な活用を含め、女性の経営上の位置付けの明確化や経済的地位の向上のために必要な取組を推進する。[成果目標]
現状(平成25年度)54,190件 成果目標(平成32年度)70,000件
1~2 略3.農山漁村における政策・方針決定過程への女性の参画拡大
農山漁村における政策・方針決定過程への女性の参画を促進するため、地方公共団体、農林水産団体等に対して、具体的な目標の設定や女性の参画を一層促進する仕組みづくりを働きかける。
また、女性が男性の対等なパートナーとして経営等に参画できるようにするため、女性の経営上の位置付けの明確化や経済的地位向上に向けた取組を推進する。[具体的な取組]
ア 農山漁村における政策・方針決定過程への女性の参画拡大 略
イ 農山漁村における女性の経営上の位置づけの明確化や経済的地位の向上
① 家族経営協定の締結数の拡大及びその継続的な有効活用を図り、夫婦共同での各種制度への申請等を推進する。また、都道府県、市町村における普及体制の強化や、締結後のフォローアップを目的とした協定農家間の情報交換などを促進する。
②~⑤ 略4.農山漁村における女性が働きやすい環境の整備、意識と行動の変革
経営の多角化・複合化や6次産業化が進展する中で重要な役割を担う女性が過重な負担を負うことがないよう、働きやすい作業環境の整備や就業支援を進めるとともに、育児・介護などに関わる男女の負担の軽減等、農山漁村におけるワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組を促進する。
また、農山漁村の一部でいまだ根絶されていない固定的な性別役割分担意識等による行動様式を是正し、あらゆる場における意識と行動の変革を促進する。[具体的な取組]
ア 農山漁村における女性が働きやすい環境の整備
①~⑥ 略
⑦ 仕事と家事・育児・介護等との調和や多様なライフスタイルの確立を支援するため、男女のワーク・ライフ・バランスや健康管理への配慮を含む家族経営協定の締結、ヘルパー利用の促進、子育てネットワーク活動、農山漁村における男性の家事・育児・介護等への参画及びそれに関する周囲の理解を促進する。以下 略