コラム:職場のハラスメントにご注意
職場のパワーハラスメントとは
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。パワーハラスメントという言葉は、上司から部下へのいじめ・嫌がらせをさして使われる場合が多いですが、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して行われるものもあります。
職場におけるセクシュアルハラスメントとは
職場において行われる、労働者の意に反する性的な言動に対する労働者の対応により労働条件について不利益を受けたり、「性的な言動」により就業環境が害されることです。職場におけるセクシュアルハラスメントには、同性に対するものも含まれます。
妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントの防止措置(男女雇用機会均等法第11条の2、育児・介護休業法第25条)
事業主は、妊娠・出産・育児休業・介護休業等を理由とする嫌がらせにより、労働者の就業環境が害されることがないよう防止措置を講じ、また労働者からの相談に適切に応じるなどの、必要な措置を講じなければなりません。
妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントの例
- ・上司に妊娠を報告したところ「他の人を雇うので早めに辞めてもらうしかない」と言われた。
- ・育児休業の取得について上司に相談したところ「男のくせに育児休業をとるなんてありえない」と言われ、取得をあきらめざるを得ない状況になった。
- 相談窓口の設置
- 事業主は、労働者からの相談に対し、その内容や状況に応じ適切かつ柔軟に対応するために必要な体制を整備しなくてはなりません。
★相談に対応する担当者をあらかじめ定めましょう。
★相談に対応するための制度を設けましょう。
面談だけでなく、電話、メールなど複数の方法で受けられるようにします。相談の結果、必要に応じて人事担当者および相談者の上司と連絡を取るなど、相談内容・状況に即した適切な対応がとれるようフォローの体制を考えておきましょう。